猛獣な俺様の溺愛




【想乃side】



なんだかずっと駆琉に隠し事されてる気がして不安だった。


本人は何もないって言うから信じたいんだけど……。



やっと迎えた17歳の誕生日!!


それなのに朝から素っ気ない駆琉くん。


「あのー…駆琉?」

「ん?」

「今日は一応、あたしの誕生日なんだよ?覚えてた?」

「知ってるけど。つーか、遅刻すっから早く後ろ乗れ」


はぃぃぃ!!?


彼女の誕生日にこんな冷たい態度アリですかね?


すっごい空虚感………。



駆琉に「おめでとう」の一言も言ってもらえずに、トボトボ教室へ。


こんな日に限って慧もいないし……。


よく朝会う莉子だっていない。


なんか寂しいな〜………。



♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜


メール?


スカートのポッケに入れてるスマホを取り出し確認。


「…駆琉だ…」



『1時間目始まる前に溜まり場』



色々と言葉足りないけど、1時間目始まる前に空き教室に来いと………。


朝のHR終わってからで良いよねっ。