校門には約40人のガラの悪い男子校のヤツら。


俺らは4人だから、一人10人が目標か。



「よくも俺の親友を病院送りにしてくれたな…。やったのお前か!この金髪坊主!」

「そうだけど。弱過ぎて情けねぇな」

「うっせーな!黙れ!!」


すぐに振り上げてきた拳。


ケンカのやり方雑過ぎ………。


こんなのすぐにかわせるって。


かわして、倒して、腹蹴り。


弱いのは親友名乗るコイツぐらいで、あとはそこそこ出来た。


「いった!最悪!顔殴られたぁ!カケルンやり返して!!」

「はぁ?なんで俺?」

「カケルン強いから!もう!コイツ!」


慧が思いっきり蹴って俺の方に、そいつを渡す。


うわ……ボッコボコじゃん……。


顔がえぐいぐらい腫れてる。


意識失いかけてるそいつを軽く蹴ると、満面の笑みの慧。


満足したらしい。



「一生、俺らにケンカ売るな。勝てるようになってから売りに来い」


土下座して帰ってく男子校のヤツら。


無駄な労力使わせやがって……。