頭を撫でれば、必死に涙堪えてる顔で擦り寄って来る。
可愛過ぎて色々とヤバイから、やめてもらいたい……。
でも、ここで拒否ったらもっと泣かせるからな。
「マジで想乃に隠し事してねぇから…」
「うっ、うん…。駆琉は嘘つかないもんね?」
「お前には絶対つかねぇよ。信じられるか?俺のこと」
「信じられるよ。だから、もう疑わないよ!」
心変わり。
今日は素直に想乃んち泊まってく。
「すっごく寂しかった…」
「いつ想乃がその言葉言うか待ってた」
「うわ…悪趣味!でも……駆琉は寂しくないの?」
「寂しくねぇけど、イジメる相手がいなくて暇だったな」
久しぶりの想乃の家。
ソファーに座る俺の膝に乗っかってる想乃の顔が赤くなる。
この反応………イチイチ見れなくて暇だったし。
「あたしのこと、イジメて楽しいの?」
「もう楽し過ぎて、俺の趣味の領域入ってるからな」
「むぅー……いじけてやる」
膨らませた頬を指で摘まむと、一気に笑顔になる。
その笑顔……誕生日に見せてほしいなぁ〜なんて。

