猛獣な俺様の溺愛




サプライズ企画。


滑り出し好調だったけど、女のカンって恐ろしいな……。



学校での休み時間。


いきなり、溜まり場に来て俺を呼び出した想乃。


顔は不機嫌丸出しのふくれっ面。


「なんか隠してるでしょ?」

「隠してねーよ」

「嘘。あたしに嘘ついてることある気がするもん!」

「気がする、って言っといて決めつけんなチビ」


デコピンすると、俺を睨み付ける。


……こんなチビに睨み付けられても全く怖くねぇけど。


その後がめんどくせぇだけで。


「もう駆琉なんて知らない!浮気でも、何でもしちゃえ……」

「ふーん…。じゃあ、俺が他の女とエッチしても文句ナシな」

「最低……。なんで男の子って、そんなことしか頭にないかな!」

「それは、欲望に忠実だからです」

「うぅ〜……駆琉のバカ!変態!あたしも浮気してやるぅー!!」


叫ぶように言い放って、廊下を走って消えてった。



あれ、完全にいじけたな……。