せっかくゲームしてたのに、良いところで翼早からメール。


『生意気な族いるから潰す』


めんどくせぇ……。


夏休みはケンカなんかしないで、想乃とイチャって過ごそうと思ったのによ!



「想乃、ゲームやめだ」

「えっ!どうして!?今、良いところなのに〜!」

「恨むなら翼早を恨めよ」

「翼早?」

「ん。翼早んとこ行って来る」


ゲームの電源を切って、立ち上がれば想乃が俺の腕を掴んだ。


上目遣い最高なんですけど……。


「あたしも行く…」

「ダメ。お前が入っていい区域じゃねぇから着いて来んな」

「やっぱり!またケンカするんでしょ?」

「大人しく俺の帰り待っとけ。な?」


頭を撫でれば、納得いってない顔で静かに頷く。


「ケガしちゃダメだよ?」

「しねぇよ。想乃は心配すんな」


キスすればやっと大人しくなる。



我慢させること多いけど、それでも俺の側にいてくれんなら。


ずっと笑顔でいさせてやる。