想乃のせいで朝から疲れた……。
その日は、二人で何もしないで昼寝したりダラダラ。
ずっと笑顔見せてくれた想乃に安心。
「駆琉〜!ゲームしよう!」
「なぁ、お前なんでそんな元気なの?」
「なんで…って…駆琉にぎゅーってしてもらえたから?」
「あ?何?シたりない?」
「そっ、そんなこと言ってないもん!変態!バカ!」
顔真っ赤にして、ちょー焦ってる。
まだまだ不慣れなとこ好きなんだけど。
想乃のワガママ聞いてやるのも悪くないよな?
格闘テレビゲーム対決すること1時間。
「駆琉は手加減って言葉知らないの?」
「勝負事本気でやんねーヤツとか、大嫌いだ」
「せっかく可愛い女の子キャラ使ったこにぃ〜!!」
「どんなに可愛い女の子キャラ使ったって加減するつもりないんで〜」
「ケチ!!」
たかがゲームでも負けるのは嫌い。
………実際、案外チビがゲーム強過ぎるし!!
いじけるとこ見たくて、設定を“難しい”に変えたのに余裕で着いて来る。
その辺残念。
「次は絶対に勝つもん!」
「さぁ、どうだか〜♪」
勝てたから満足〜。

