家に着いてからは想乃が疲れたように、俺のベッド占領して爆睡。


寝てる時の幼い顔付きとか可愛過ぎ。


襲わない俺って偉いと思う。



俺もかろうじて空いてるスペースに、想乃を抱きしめて寝た。


起きても想乃が寂しがらないように……。




「起きて〜!駆琉ー!!」


痛いほど響く声。


バフっと腹に感じる重み。


朝からうざっ!!


「駆琉ー!起きてよぉー!」

「…分かってるっつーのー…」

「じゃ、早く起きて?」


薄っすら目を開けると、首を傾げて笑顔のチビ。


くっそー………


チビのクセに生意気。


仕返ししてやる。


「…やべぇ…起き上がれねぇわ」

「え?どしたの…?大丈夫?」

「手…貸して?俺のこと引っ張って」

「う、うん!いくよ!」


差し出された想乃の小さい手を握って、ぐっと引っ張る。


手前に。


「へっ、え、ええっ!?ちょ、駆琉!きゃっ!!」

「ははっ!チビのバーカ。鈍臭い」


俺の胸に見事にダイブ!


焦ってるとこマジ最高。