なのに想乃から説教くらった。


帰りに寄った想乃の家で手当てされながら、呆れられてます……。


「男の子ってほんとにバカ……」

「犯すぞ、チビ」

「なんで咏斗くんと殴り合いしたの!?しかも…仲間になるって…」

「俺の用心棒。アイツが買って出たから」

「はぁ〜………」


それ以上、想乃は口出ししない。


あとは俺らの世界だから無駄に口出ししないんだと。



想乃に傷の手当てしてもらって、俺は帰る準備。


実際、今晩も他校の頭潰しに行くし。


「ありがとな、想乃」

「ううん。…ケガしないで…って無理なお願いだよね?」

「確実に無理」

「じゃあ……ケガしないように気を付けて下さい」

「はいはい」


不安そうな顔をするから、頭を撫でてやれば急に抱きついてくる。


ヤバイな……。


帰り際に欲情させる気かよ!


「無理しちゃダメだよ?」

「しねぇよ。キツくなったら、想乃頼るし」

「…うん!」



俺がボロボロに傷付いたって、何があったってお前は守るよ。


誰にもやりたくねぇもん。