猛獣な俺様の溺愛




ある日、あたしが怖くて仕方がなかったことが起きてしまった。


あんなイケメンといたから覚悟はしてたけど………



「マジうぜぇ!このブス!男たらし!」

「アンタみたいな女が洸に振り向いてもらえると思ってんの〜!?」

「アンタなんて消えろよ!」


放課後の1階の空き教室。


ギャル5人組から呼び出しくらっちゃった……。


しかも容赦ない。


一通りの少ない下駄箱から離れた空き教室で、あたしに罵声を浴びせる。


怖い……。


「黙って済むと思ってる?」

「聞いてんのかって!!」

「は、はい…!き、聞いてる…。でも!あたしと洸は友達なの!」

「うっさいんだよ!!」


ーーパシッ


乾いた音ともに感じる頬の痛み。


平手打ち………。


また別の女が、あたしの髪の毛をぐっと引っ張る。


ヤダ……痛い…。


「アンタなんて辞めちゃえ、学校」


そう言い、女がグーにした手を振り上げた。



殴られるっ!!