【想乃side】



浴衣からチラッと覗く筋肉質な胸にドキッとする。



あっ………


危機感。


近付いて来た唇と吐息。


襲われる…!!



「目逸らしてんじゃねぇよ」

「だ、だって……恥ずかしい、から…」

「まだ慣れない?」

「2回目だよ!?慣れるわけないってば〜…」

「ふーん……なんなら、慣れるだけヤってみっか?」

「駆琉嫌いっ……ひゃっ、んんっ…」


唇が重なれば、もう遅い。


あたしの望むキスじゃなくて、唇を割ってくる深いキス。


一気に体中に熱が帯びて、頭が真っ白。


なんだか、ふわふわするの………。


「浴衣って脱がしやすい」

「脱がさなくていい…っ、からぁ…」

「あ?想乃は着たままヤるのが…」

「だっ、だからって、そうゆうのじゃないもん!電気消してよ〜…」

「分かったから暴れんな」


ケラケラ笑いながらも、電気を消してくれる優しさ。


そんなとこがやっぱり好き……。