あんまり風呂とか長く入らないタチだけど、かなりゆっくり入ってた。
その間、想乃もずっと付き合ってくれた。
マジで可愛い………
好き過ぎてヤバイって、多分このこと。
風呂から上がって、想乃はテレビ観てケラケラ笑ってる。
高い声で、控えめな笑い声ですら好き。
「駆琉もこっち来てー?テレビ面白いよ〜!」
「何観てんの?」
「ドッキリ企画!あたしの大好きな俳優出るの〜♪」
ちょっと妬く。
テレビの中のヤツに妬くとか、俺って小せぇな……。
「想乃の彼氏は誰?」
「へっ?…駆琉だよっ?」
「なら、俳優よりコッチだろ」
「あー!テレビ消さないでよ〜!リモコン返して〜!」
「大人しく来たら抱っこしてやるけど」
可愛いことにマジで大人しく来て、俺の膝に座った。
あー………ヤバイ。
めちゃくちゃ襲いたい。
つーか、襲う!
「想乃、布団行くぞ」
「きゃあっ!抱っこだ〜!」
小さな体を抱き上げて、そのまま布団に降ろした。
可愛い想乃が悪いからな。

