猛獣な俺様の溺愛




騒ぐ洸と戸惑うあたし。


さらに、屋上に男の子二人が来た。



……今日のあたし夢でも見てるの?


「あ、想乃じゃん!おひさ〜♪」

「慧!?な、なんで慧がいるの!」

「ごめんね。俺もこっち系なんだ〜」


ニコニコ笑う慧に続いて出て来たのが、入学式の日に屋上で会った忘れもしないあの人。


金髪に近い明るい髪が印象的で、今だってタバコを吸ってる。


端整な顔立ちで、高校生なのに完成度高過ぎるよ……。



「あ、お前どっかで会った」

「当たり前。だって、コイツ駆琉のセフレだろ?」

「ちげーよ。んな、色気のねぇガキくさいヤツとヤるほど飢えてねぇ」

「なーんだ!翼早の勘違いじゃーん♪」


あの貯水タンクにいた人が駆琉ってゆうのね……。


顔は良いのに言ってること失礼!!


明らかにここにいるメンバーはみんな不良ってゆう類い。


怖くて何も言えないや……。



慧と洸はまともな人だと思ったのに!


友達出来たと思ったけど、また振り出しに戻っちゃう……。