猛獣な俺様の溺愛




頭の上に畳んだタオルを乗せて、唇を尖らせてる想乃チャン。


普段真っ白な頬が、熱さで少し赤みを帯びてる。


まとめてる髪のおかげで、白いうなじもモロ見え。


やっぱ、想乃のうなじそそるわ……。



「てか、寒くね?」

「うん。だって、まだ2月だもん。夜は寒いよ」

「風引きそうだな」

「もし引いたら看病するもん!」

「そりゃ、どーも」


想乃を後ろから抱きしめる形で、風呂に入った。


意外と広い。


昼間あれだけキレイに見えた海も、夜は真っ暗で何も見えない。


明け方とかキレイなんだろうな、きっと。


「露天風呂ってやっぱり気持ち良いね〜。ポカポカするー…」

「タトゥー入れなきゃ良かったな…」

「やっぱ大きいお風呂入りたい?」

「入りたくなった。でも、男湯に想乃連れ込めねぇし……」

「変態っ!」


俺の頭ん中には、いつも想乃が側にいる設定だから。


将来、家建てるなら露天風呂付けてぇ……。