校長先生と生活指導の先生の長い長いお話を聞いてる始業式。
眠たくなっちゃったじゃん……。
「きゃはは!!想乃ちょー眠たそう!」
「眠いよー!莉子は元気だね〜…」
「もち♪冬休み中ずーっと、慧たんち入り浸ってたの〜♪」
「ラブラブそうで何より……」
「うふふっ!でしょでしょ〜?」
あたしが一番気になるのは、莉子さんの個性的な髪色。
金髪ベースに毛先はピンク。
ブルーのカラコンをした大きな瞳が、キョロキョロ動く。
「早く帰りたいなぁ。慧たん迎えに来てよぉー」
「デート?」
「今日も慧たんちお泊まりするの〜」
羨ましいな〜………。
駆琉も入り浸ってくれて良いのに。
……間違ってもこんなこと言えないけどねー…。
慧と教室まで迎えに来てくれた駆琉と、一緒に帰る。
あ、温泉旅行!!
「温泉旅行行こうよ!駆琉!」
「……は?」
そんな興味なさそうな冷めた目付きしないでよー!
楽しみなのにっ。