バイクで来て寒いから想乃はカイロ代わりでちょーどいい。


「あ、駆琉!」

「ん?」

「お誕生日おめでとう!えっと……これ、プレゼント!」

「マジで?ありがと、チビ」


ごちゃごちゃ頭撫でると、目を細めて嬉しそうに笑う。


食っちゃいてぇ……。



まず、その前に想乃がくれたプレゼントを開けた。


想乃にしては、すげーセンスの良いネックレス。


つーか、俺が使ってるブランドよく分かったな〜。


「俺ここのブランドめちゃくちゃ好き」

「良かった〜!あのね、これ買う時に洸に付き合ってもらったの」

「あー……そうゆうこと…」

「そうゆうことです。だって、あたし駆琉が一番好きだもん」

「もう可愛いこと言うな。ぶち犯す」

「きゃー!!」


ただの勘違いかよ……。


俺、心狭っ!!


ほんとに洸と何もなくて安心したけど…


こんな思いはもう、経験しなくていい。



「チビ!今日、泊まるわ」

「やったー♪ご飯作っといて良かった〜」


最高の誕生日だわ、マジで。