その日家に帰って、駆琉とクリスマスの予定を組んだ。
25日は終業式だから午後からは遊び放題ってわけ!
静かな部屋に、メールの着信音が響く度に嬉しくなるの。
だけど幸せって脆くて壊れ易いーーー
それを嫌と言うほど痛感した……。
終業式前日のみんなが浮かれまくりの学校。
あたしも、駆琉とデートの約束を組めて莉子と浮かれまくり♪
「良かったじゃーん!駆琉とデート♪」
「うん!プレゼントも買ったし、バッチリです♪」
「莉子も慧たんとデート♪楽しみ〜!」
クリスマス前のふわふわした空気。
しかし、それを切り裂くように教室のドアが勢いよく開いた。
思わず肩がビクッと跳ねる。
でも、その張本人は………
「か、駆琉…!」
「お前……ちょっと来い」
「いやっ…は、離して!痛い…っ」
「うっせー黙れ」
荒々しく雑に掴まれた手首は、どんどん力が増し痛む。
それに、駆琉が怖いよ……。
連れて行かれて、押し込まれた場所は空き教室。
すごくホコリっぽい……。
ドンッと壁に押し付けられ、背中に軽く痛みが走る。
「駆琉!ヤダ!何すんの…?」
「お前こそ、俺に嘘ついて何してんの?」
どうゆうこと?

