それにこの人は笑顔可愛くて、めちゃくちゃ優しそう………。


母性心くすぐられるような、そんな感じ。



「あ、もう昼休みか〜!お友達と待ち合わせでもしてるの?」

「友達は…いません…」

「そうなんだ。じゃ、僕が想乃の話し相手になって良い?」

「洸くんが……良いの?」

「もちろん♪それから、洸って呼んでいいから!」


笑顔が天使……。


この学校に来て初めて天使の存在を知りました…。


「うわ〜!想乃のお弁当おいしそ〜」

「ううん!全部、冷凍食品だよ」

「卵焼きもー?」

「卵焼きは唯一の手作り!」

「一個ちょーだい♪」


あたしのお弁当箱から卵焼きをつまんで、そのまま口の中へ。


マズかったらどうしよ…!


味付けテキトーにしちゃった……。


「おいし〜!想乃って料理上手♪」

「そ、そんなことないから!でも…ありがとう!」

「僕、想乃の卵焼き好きっ」


洸くんはふわっと優しく笑った。


今度はもっと卵焼き頑張って作ろう。