プレゼント選び当日。


事前に駆琉には莉子と遊ぶから…って言ってある。


だから帰りは別々!


これで、駆琉にバレずにプレゼント選び出来るー!!



「行こっか、想乃」

「うん!行くー!」


寒空の下、洸と二人でビルがたくさん建ち並ぶ街中へお出掛け。


人混みでも洸と歩いてたら怖いものナシだね。


「想乃は、なんか考えてるモノあるの?」

「うーん……お財布とか、キーケースとか?」

「その辺だったら、アイツ決まったブランド持ち歩いてんだよねー」

「どこのブランド?」

「財布一個10万越えだけど良いっ?」


じゅ、じゅ、10万!!?


あたしは咄嗟に首を横に振った。


高過ぎて無理だよぉ〜………。


「あ、ライターとかは?駆琉タバコ吸うし」

「未成年ですから!ダメ!!」

「でも、想乃と付き合い出してからタバコの量かなーり減ったよ!」


だからと言って、ライター買っちゃ喫煙促してるようなもんじゃん。


絶対にダメ。