今夜は久しぶりに翼早達から、ケンカの連絡が来なかった。
毎日ケンカしてても体持たねぇし……。
たまには、こんな日もアリ。
「俺そろそろ寝たいんだけど。電気消して良い?」
「良いわよ〜。…駆琉、ソファーで寝るの?」
「お前にベッド譲ってやる」
「一緒に寝ない?ただの友達同士だから気にしないでしょ!」
気にしない、けどさー………
一応、彼女ある身なんで。
咲季の言葉を聞こえないフリして、ソファーに寝っ転がった。
どれぐらい寝ただろう。
固いソファーだから、ぶっちゃけ寝心地は最悪。
薄っすら目を開いた先に見えた茶髪の頭。
「マジかよ……」
俺の胸の中で静かに寝息を立てる咲季。
一緒に寝た記憶ねぇんだけど!!
恐る恐る毛布を捲ると、服着てねぇし………。
咲季は俺に何がしてぇの!?
「お前なー…咲季!起きろ!」
「うぅんー……なぁにー?」
「お前は裸族か。早く服着ろっつーの」
「欲情して襲ってくるかと思ったのにな〜…」
コイツ、頭どっかにぶつけたんじゃね?