猛獣な俺様の溺愛




いくら夜中までケンカに明け暮れても、平日は学校があるわけで。


午後から登校当たり前。


「カケルン遅いよ〜!こんなお昼まで何してたのさっ!」

「ほんとだよ!僕らはちゃーんと1時間目始まる前に来たもん」

「わりぃ……俺はついさっき」


ソファーに寝っ転がって眠たそうに目を擦る翼早。


つか、慧も洸もぜってー授業出てねぇだろ…。



授業は出ないで、放課後に想乃の教室まで迎えに行ってやる。


俺を見つけたら犬みたいに駆け寄って来たし。


可愛いー。


「駆琉〜!帰ろー!」

「お前、なんかペットにしてぇ…」

「ペット!?せめて、そのまま彼女でいさせて下さい…」

「仕方ねぇからいさせてやる」

「むぅ〜……俺様過ぎぃ!!」


頬を膨らませながらも、しっかり俺の腕にしがみついてる。


あー……マジで可愛過ぎなんですが。


「うぅ〜…最近寒いねっ」

「ん、バイク乗れねぇもん」

「駆琉も寒いの苦手?」

「苦手」

「一緒だ〜!」


笑顔とか最高。