でもそれ以上は聞けなかった。
駆琉の表情が、いつもと違ったから。
なんだか少しだけ目が曇ったの。
だから言ってくれるまで待つし、駆琉のこと信じてるから。
「それより」
「それより…何ー?」
「ベッド行くべ。眠い」
「うん!行こっか!」
指を絡めて素直にベッド行ったあたしが単純バカでした。
寝室入った瞬間、いきなりベッドに押し倒されて簡単に手首を押さえ付けられた。
や、野獣化してるー!!?
「なぁ、ダメ?」
「ダメ!誕生日までダメ!断固拒否!」
「殺す気か、コラ」
「ヤダー!あたしが駆琉に殺られちゃうー!欲求不満過ぎ!」
「悪いか。マジで欲求不満……」
「バ、バカ……」
そんな切なそうな顔で言わないでよ…。
一瞬油断してる隙に、野獣化駆琉はすぐ首筋にキス。
そのまま吸い付かれてキレイな赤い花が咲きました……。
「痛っ…駆琉の変態…!」
「所有物ってマーク。喜べ」
この野獣は、とことん俺様です…。

