そんな風に徹底して送り迎えしてやってる俺優しいー。
………つーか、そんぐらい守りたい存在だから当たり前だけど。
1週間後、翼早から情報が入った。
“男子校のヤツらがそろそろ動く”
放課後はいつも通り、想乃を連れてアイツの家まで送ってく。
動くなら、尚更警戒しねぇとヤバイし。
「あのっ……駆琉?」
「何?」
「今日はなんか…あんまり喋ってくれないとゆうか……」
「普段から、そんな口数多い方じゃねーし」
「ううん!だって、今日は5回もシカトされたもん…」
男子校潰すので頭いっぱい。
想乃をガン無視したらしい。
「……わりぃ」
「隠し事でもしてるの?ダメだよ、隠し事しちゃ」
「分かってるっつーの」
ごしゃごしゃ頭撫でてやった。
顔を赤くして嬉しそうに笑ってから、繋いでる手をブンブン振り回す。
ちっさくて、マジでガキんちょ。
そんなとこが、めちゃくちゃ可愛いんだけどさ。

