一階の廊下の突き当たりにある空き教室。


ドアを開けると、ソファーにテーブルそれからテレビもあって快適そう。


「慧。この教室なしたの?」

「まずー最初に3年生の集団を蹴散らして血祭りね♪そのあとは、パパの舎弟使わせてモノ運んだ〜!」

「まさか、慧一人で蹴散らしたのか?」

「うん!10人しかいなかったし無傷♪」


慧の家は所謂、極道一家。


中学ん時に、初めて慧の家に行った時ビビったのを覚えてる。


その血がこの可愛い顔した慧にも流れてるんだ。


人は見かけに寄らず。



かなり居心地の良い空間で、ソファーに座った。


これ絶対新品じゃん。


俺の向かい側にあるソファーに翼早が仰向けになって言った。


「そういや、お前の相方の洸(コウ)は?」

「ゲームクリアしてないから来ないって!明日にはクリア出来るみたい!」

「あっそ……。これから残党処理あるってのに悠長だな」

「洸は昔っからだよ!」


洸は慧の幼なじみで、青いピアスをいつもつけてる。


性格は慧を何倍も腹黒くした感じ。


そして、エロい。


以上。