助けてくれた駆琉に会いたい。
手当てしてすぐに帰っちゃったのかな?
「想乃も起きたとこだし!一旦、莉子帰るねっ」
「へっ?ねぇ、莉子。今日って何曜日…?」
金曜日なら駆琉が泊まりに来てるはず。
「日曜日の朝9時。ずっと寝てたから心配しちゃったよ〜……」
「そんなに寝てたの!?」
「うん。かなりね…」
「駆琉は!?駆琉は…いないの?」
「想乃の手当てしてすぐ帰った。あとは莉子に任せたって…。でも、きっと学校で会えるよっ!」
そう、だよね!!
駆琉だって色々と忙しいはずだし…。
あとで連絡でもしてみてお礼言わなきゃ。
「莉子。側にいてくれて、ありがとう」
「ううん!また、なんかあったらすぐ連絡ちょうだい!飛んでく♪」
あたしは、すごく良い友達持ったね。
殴られた頭のせいで、ふらふらするけど莉子を見送った。
さて!!
駆琉に電話でもしてみよう。
だけど………
何回かけても繋がらない。
『駆琉に会いたい』
なんて短文のメールを送って2時間。
返信ナシ。

