それからしばらくして迎えた文化祭当日。
秋にもなったこの時期だから寒くて……
「ちょっと想乃〜!スカート長過ぎー!ギリギリ膝見えるぐらいじゃーん!」
「寒いもん!莉子こそ寒くないの?」
「寒くなぁい!!……くしゅっ!」
くしゃみしてますけど……。
パンツが見えそうなほど、ギリギリの丈のスカート。
あと、莉子はスタイルが良いから短く出来るんだよ。
羨ましい!
文化祭ってこともあり、頭に付けたリボンのカチューシャを莉子とお揃いにした。
おっきくて可愛いピンクのリボン。
「あ〜!!想乃!慧たん達だぁ〜!イケメン♪」
「あっ、り、莉子!」
走って行っちゃった……。
あたしもトボトボ歩いてくと、恥ずかしいけど駆琉に会っちゃう。
この姿では照れる…。
「なんか……チビが背伸びた」
「で、でしょ!まだまだ成長期ですから!」
「あ、なんだ。これのせいかー」
ポンポンとおっきいリボンを撫でる。