そんなあたしの気も知らずに、棒付きキャンディーを咥えて笑顔で歩いて来た金髪のド派手な女の子。
やっぱ悔しい!!
「あ〜!順位表出てんだねー。莉子3位だぁ。中学ん時もっと出来たのにぃ」
「なんで頭良いの!?莉子って学校休んでたよね…?」
「うん♪家で勉強したの〜。嫌いじゃないからっ」
「すごい……」
「そうだ〜!想乃にもアメちゃんあげる♪慧がくれたのー」
そして、なぜか慧と付き合い出した莉子。
キッカケ教えてくれないんだよねー…。
教えてくれたのは惚れた理由だけ。
『慧の声!可愛い顔して、案外男の子っぽく囁くの♪きゃー!!』
って顔を赤くして教えてくれたの。
むぅ〜………不思議。
「想乃が膨れっ面〜。そんな顔しないでよー」
「あっ、ご、ごめん!あはは……」
「そいえばさ〜!文化祭あるんでしょ!一緒に回ろ〜♪」
「うん♪良いよ〜!」
でも、莉子が楽しそうに毎日学校来てくれてるから良いや。
あたしも友達出来て楽しいもん!
今月末に控えてる文化祭も楽しみ!