基本的に俺の生き方は今まで怖いぐらい自由に育てられてきた。


小学校低学年の時。


高学年からイジメられて泣いて帰って来た時には母ちゃんに家出されたし。


『泣いてんじゃねぇ!お前それでも男か!同じ数だけ殴って来い!』



そんな教育を受けて自由に育っちゃった俺は、世間から外れた道を歩いてる…らしい。


実際、今怖いものなんてない。


守りたいものも強いて言うなら、仲間の翼早達だけ。


それで良いんだ。



「駆琉。お前今日実家帰る?」

「帰るつもりねぇ。翼早は?」

「彼女来てっから帰る。あんまり女泣かせんなよ〜」

「別にお互い本気じゃねぇからいい」


もちろん、女もテキトー。


そこそこ可愛くて、スタイル良い女なら誰でもオッケー。


今付き合ってる女もそんなヤツ。


一人暮らしのギャルで年齢不詳。


実家より、そっちに転がり込んでる。


バイクに跨ってエンジンをかけた。


入学早々、トップになって気分良いし女んとこ帰ろ。