___…… 時は戻り、中3の春。 学年で……いや学校で一番カッコいい ” 梶原葵 ” は荒れていた。 「 うわー……。また女の子違う、葵くん 」 移動教室の途中、友達は体育館裏にいる葵くんを見てそう言った。 「 ほんとだ……。私、いくらカッコ良くても遊び人なんてやだなぁ…… 」 「 私も 」 ……最初の葵の印象なんてこんなもん。 女の子をとっかえひっかえ変えまくる” 遊び人 ” だった。 .