はあはあと荒い息が聞こえる 後ろを振り向くと 「…有紗?」 そこにいたのは梨花じゃなく有紗だった 「ご、ごめん!ほんっとごめん!」 「へっ?」 「逃げられた」 「え!?」 に、逃げただぁ!? 申し訳なさそうに言う有紗を責めることはできなかった