すくっと立ち上がった俺のすぐ横でミリも立ち上がる。 「あたし、修が好きだよ」 リンと鈴が鳴るような声。 その綺麗な声で好きと言う。 ミリの青い瞳が、その白い肌が、その全てが。 …ミリの全てが俺にとってかけがえのない存在。 その存在は生まれて初めて好きという感情を抱いた子。 「…俺もミリが、好きだよ」 「ふふ、嬉しい」 こんな雰囲気もクソもない場所だけど、その上空を照らす月だけは綺麗だった。 この時の俺は好きになるのは、後にも先にもミリだけだとか柄にもなく思っていた。