「ご注文は以上でよろしいでしょうか」


「はい」


「では、ごゆっくり」




適当に注文した料理をウェイターがテーブルに並べて確認をとる。
それに返事をすれば、ウェイターはホールへと戻って行った。





それを確認して口を開く。




「ミリっていつもこんな感じの店来んの?」


「んーたまに、ね」


「へぇ」


相槌を打って頼んだピザを一口口に放り込む。





「…修こそいつも女の子とこんな所に来てるんじゃないの?」



「いや、」



「えー?」



くすくす笑いながら言うミリのそれは、嘘でしょ?と言っている。
信じられないと。




「嘘じゃねーよ。俺女の子と飯なんて食った事ねーし」

マジで。
女を取っ替え引っ替えしてる俺だが、実は付き合った事はない。

俺が女の子といるのはヤる時だけ。

飯を食うだけの仲の女なんていないし、よくよく考えれば女の子と飯なんて食った事ない。



故意にそうしたわけではなく、俺に寄ってくる女がそういう奴らばっかだったって事。




…あれ?俺って何気に切なくね?