「それは私も…「参加」」
ですよねー…
食い気味に言った颯人は文句あるかと言わんばかりの視線を向けてくる。
文句あるわ!
いくら私がここにいてもいいって認められても、それとこれは話が別っつーか…
いや、前と違って事前報告あるだけマシだと思うべきなの!?
「前も言ったけど心ちゃんが一人の時に陽炎に来られると困るからね」
…あぁ言いましたね。確かに。
「まぁ言ったの俺だけどな」ってタクの言葉はこの際どーでもいい。
「お前何が不満なんだよ!」
「いや、不満っつーか不安?」
司の不機嫌極まりない物言いに即答してやった。
だってあの梶さんの運転もそうだし。
あのパトカーに追われるとか心臓に悪い。
万が一ってこともあるじゃん。
「あぁ。それなら大丈夫」
私と司の話を聞いていた正宗が手をポンっと叩き、ブラックスマイルを浮かべた。


