乱華Ⅱ




…修、あんた悪かったなんて絶対思ってないだろ。


何がしたかったんだよ一体。
意味わかんねーよ。





バタンと玄関が閉まる音がして、取り残された私達にいよいよ訪れるなんとも言えない沈黙。




そこで私はやっとソファーから起き上がり、タクに近づいた。






「…えっと…結局修はなんて?」


「…」



だけどタクは私に背を向けたまま固まっている。


反応しろよと思いながら、タクの正面へと周り込んだが、私を避けるようにして反対側を向いた。



…なに?




それが気に入らなくて、再びタクの顔を見ようとするけど、また逸らされて…



それを繰り返すこと数回。



「…ねぇ、なんでコッチ見ないの」


「別に。何もねぇよ」