side.心〜
サッとお風呂からあがり、タクの持つ服の中では比較的小さめのスウェットを借りて着た。
ふいに鏡に映る不安げな瞳と視線がぶつかる。
それを取り払う様に目をきゅっと瞑って、パシンと自分の頬を叩いた。
ハニーブラウンの髪の毛を瞳に焼き付け、本当の自分は隠した。
リビングのドアの前、明るくいくぞ!と思いながらドアノブを回せば
「……」
ナンデスカコレハ。
何がどうなって、こうなったのか。
誰か説明して下さい。
私がお風呂に入る前までは確かにリビングだった。
ちょっと広いけど何の変哲もないどこにでもあるリビングでした。
強いて言うならば鍋片付けろよ。くらいだったはず…
それが何?
何でこんなぐっちゃぐっちゃになってんの?
なんでテーブルひっくり返ってんの?
なんでお皿やコップが割れてんの?
…なんでこんな空気なの?
ねぇ、なんで?


