そんな緊張した俺たちの間、低い芯の通ったような声を出した颯人。
「拓人。いい加減にしろ。
あいつは壊れたりなんかしねぇ。そんなの俺たちがさせない。焦るな。
焦ってもあいつが逃げて行くだけだ」
「…焦ってねぇよ」
「今は言えないってんなら、言いたくなるようにすればいい。そのために俺達があんな胸くそ悪ぃパーティに出てんだろうが」
颯人の言葉にだんだんと冷静になったのか、タクは盛大な舌打ちをして颯人を睨みつけた。
タクには悪ぃが俺も颯人に賛成だな。
今は追い詰めるようなことをやるべきじゃない。
詰めるときは全てのカードが揃った時。
あいつが全てをさらけ出せる状態になった時だ。
そうだろ正宗?
向かいで颯人を抑える正宗を見れば、何を考えているのかわかったのか、ニヤリ、シニカルな笑みを浮かべた。


