あいつが出て行って暫くは水を打ったように静かになったリビング。
「っなんなんだよ!」
怒りを露わにするタクは目の前のソファーを力いっぱい殴りつける。
それはもうソファーがテーブルにぶつかって派手な音がなるくらいに。
「ちょっとタクよ〜物にあたるのはやめとけよな〜?」
「るせぇ!なんであいつはいつもああなんだよ!もっとちゃんと弱み見せろよ!
あんな中途半端に強がるくらいなら、ちゃんと言えばいーだろ!?」
…そりゃそうだろうけどよ。
それが出来ないのがあいつなんでしょーよ。
はぁ、と嘆きのため息が自然と零れ落ちる。
こんな時、ストッパー役のはずの正宗は難しい顔したまま、口を固く閉じていた。
…司に至ってはカシスオレンジボタボタと零してるし。
おいおい。お前補習で燃え尽きたからってそれはナイだろ。
お前の足元見てみろよ。
凄いことになってんぞ〜?
司を見て苦笑いが出た。
「タク」
「…あ?」
「それはお前の気持ちで、あいつはそうじゃねぇ。お前だってそれくらいわかるだろ」
「…」


