乱華Ⅱ





もくもくと食べる私に声がかかったのはそれから少しして。



「よぉ。久々の酒はどうよ〜?生き返る感じ?」



もう食べ終わったのか、ビール片手に私の隣へと腰を落とす修は、ケラケラと笑いながらテーブルにある枝豆をつまむ。



ちょっと待て。
まるで私をアルコール中毒者みたいに言うなよ。




「…どうもこうも。別になんとも」



特別美味しいかと聞かれれば答えはNO。だけど特別マズイわけでもない。



その黄金色の液体は蛍光灯に当たりキラキラ輝いて見えるけど、その味は苦味と炭酸の強い飲み物。




「頼むから今日は記憶無くすなよ〜」


「…大丈夫。そんなに飲んでないし」


クスリ笑って修はグイっとその液体を喉に流し込む。
それにつられて私もその苦い液体を少し口に含んだ。




あの日なんであんなに飲んだのか、なんて。


今更考えても仕方のないこと。





あの日はそうなりうる理由がそれなりにあったんだよ。