里津子さんに、綺羅の過去を聞いてびっくりした。


雅さんと琢磨さんは、伝説の男だった。



雅さんに憧れて不良になったって言っても過言ではない。



驚いたのは、当時噂されていた雅さんの彼女が綺羅だった。


有名な警察官の娘だった。


って事。


雅さんとの間には、女の子を妊娠していた。



あいつは、どれだけ傷ついていたんだろう。



あいつは、どれだけ泣いてきたんだろ。



俺が…俺が…幸せにしてやりたい。



「…里津子さん…俺、幸せにしてみせますから!」


椅子から降り、頭を下げた。


里津子さんは、


「…よろしくね?龍舞君なら大丈夫と思うから」


俺にも過去にいろいろあった。


綺羅ほどじゃないけど。



だから、絶対幸せにするんだ!