ポンポンと優しく背中を叩けば顔を綻ばせる。


瑠花の額に唇を落とし、ギュッと抱きしめる。




こんなに華奢で柔らかい体なんて男が少し力を入れれば動けなくなる。



「こんな無防備な顔しやがって。俺の前以外でやったら許さねえからな」


そんなこと、この鈍感娘にはまったく届かないんだけど。



スヤスヤと安心しきった顔で眠る瑠花の頬を優しく撫でる。



きめ細やかな肌には長い睫毛が影を落としている。


俺の手を握っている小さな手。


吸いつきたくなるような唇。






コツンと額同士を合わせ静かに目を閉じると、睡魔が襲ってきた。