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………どうするか
俺の腕の中で小さい寝息をたてる瑠花。
「とりあえず、保健室行くか…」
腕の中の瑠花を世に言うお姫様抱っこする。
そして、図書室を後にした。
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ガラガラ……
「失礼します」
「は~い?」
デスクでPCを操作してた養護教諭の吉田先生がこちらを向く。
「どうしたの?藍田くんと……愛河さん…?」
俺の腕の中にいる瑠花を見に近寄ってきた。
「あら、寝ちゃったの?」
「はい」
「じゃあ、そこのベットに寝かしてくれるかしら?」
小さくうなずきベットに瑠花を寝かす。
すると、吉田先生が腕時計を見てハッとする。
「ごめんなさい!私これから出張なの!彼女寝かしておけば大丈夫だから」
鞄に資料や携帯などをしまい肩にかける。
「心配なら一緒にいてもいいけど、清いお付き合いよ?じゃあね!」
そして、急ぎ足で保健室から出て行った。
清いお付き合いって………
少し変わっている彼女を気にしつつ、瑠花に目をやる。