無自覚な彼女



「…いい……?」


静かに唇を話した瑠花が問いかける。


「足りねえけどいいよ」


そう言うと、くたっと俺の胸に寄りかかってくる。


お仕置きもこれで終わるか。


そろそろ教室に戻ろうかと思い瑠花を見る。



「Zzzz………」



寝てる………



それは良いんだけどさ。


…………瑠花さん


なんで俺のシャツ握ってるの?



俺いつでも(瑠花に)飢えた狼だから食べちゃうよ?



「はぁ…マジこの子可愛すぎ」



長く濃いまつげで縁取られた目に赤く色づいた頬そしてもぎたての果実のような唇。



襲われるには十分。


色づいている頬を優しく撫でる。


すると、またもややってくれる彼女。



シャツを握っていない方の手で俺の指をギュッと握ってきた。


可愛い…


俺、我慢の限界に達しちゃうよ?



「………じん………」


寝言まで俺?


計算し尽くしてるような言動と行動。


瑠花だからこそこんなにも可愛く見えるのだろう。


スヤスヤと俺の腕の中で眠る天使のような瑠花。


…………うるうるの唇が目に入って仕方ない。




「…わりぃ…瑠花」




優しく触れるだけのキスをした───────