.

俺の下で何やら考え事をしている瑠花。

何回話しかけても全然気がつかない。


「おい、瑠花」


ペチペチと軽く頬を叩いても一向に反応しない。



まだ、一つだけ瑠花を覚醒させる方法がある。



「んっ…」


チュッと軽いリップ音が静かな図書室に響く。



すると、カァッと顔を赤く………


してない?


「瑠花どうした?」


本気で心配になり、再びペチペチと瑠花の頬を叩く。


「瑠花だいじょ…っ!」


その瞬間息を呑んだ。


夢でも幻でもない。



瑠花からのキス。



「迅もっとチュウしよ…?」



「瑠花まっ……っ」



再び唇が重なる。


「ん…チュウしにくい」


そう言うと起き上がり、俺を押し倒した。


「瑠花熱でもあるのか?」


「ないよ…チュウしたいだけ」


そう言い、ふにゃっと笑う。