無自覚な彼女

…そして、私が連れて来られた場所は前と同じ図書室。


私何されるの?

怖い。


すると、迅は、私を椅子に座らせた。


「じゃあ、お仕置き始めるか」


なぜ私の周りの人は、悪巧みしてる時と怒ってる時笑うんだろ。

今の迅の笑顔と言ったらものすごーく嫌な予感がする笑顔。


「や、やだぁ!来ないでよ!!!」


そう言って、その場から逃げようとすると両腕を頭の上に持っていかれた。


「瑠花ちゃん?お仕置きのお時間だよ?どこに行くのかな?」


「お仕置きなんて嫌!!私は、帰るの!!」


すると、迅のニコニコしてる顔がにんまりとした顔になった。


「ほんの少しで終わってあげようかと思ったんだけど、やっぱり、瑠花ちゃんは、たーっぷりお仕置きしてもらいたいんだね?そう言う事なら喜んで」


あの、絶対に少しで終わろうと思ってなかったよね?

私には分かるの!!


「迅の嘘つき!少しで終わるなんて嘘のくせに!!元々、たっぷりやるつもりだったんでしょ!!」

「まぁーな。瑠花、よく鈍いのに分かったな。凄い凄い」

「もう離してよぉ!!………きゃあっ!」


すると、いきなり迅は、近くにあった椅子に座り、あたしを抱っこして膝に乗せた。


「な、なんで!?やだやだやだ!!離してよ!!!」

「反省して、瑠花から俺にキスしたら離してやるよ」


なっ…!

何言ってるの!?


「む、むりだよ!!!」

「じゃあ、このままずーっと1日いるか~。俺はそれでもいいけど?」


すると、私の頬にチュッと口づけをした。


こ、この人何やってるの!?


カァァッと一気に顔が赤くなった。


「ほーら、どーする?このままで居るか、おとなしく反省して俺にキスするか」


く、くやしい!!!


でも、それ以上に自分からキスするなんてもっての他!!!