「もういい!!私帰るから!」
「「えっ!瑠花まって!」」
最後の言葉はもう、私には聞こえてませんでした。
って、帰ってきたのはいいんだけど…
「り、凛華さん?」
「なに」
怖!!
今、すごい形相でこっち見たよ?!
「ごめんって…凛華を置き去りにして…」
そうなんですよ。
私大失態を起こしてしまったんです。
凛華を2年生の校舎に置いて帰っちゃったんです。
ほんとに申し訳ない。
「…何したら許してくれる?」
ニヤ……
えっ?ニヤってしましたよね。
嫌な予感が。
「そーいえばあたし瑠花のコスプレ姿みたいな~♪」
はい!きました!!
予感的中。
「…なんの?」
「ナースにメイドにサンタに…」
そんなにあるの!?
「わ、わかったから!!2つだけじゃ駄目?」
「チッ……いいわよ。しょうがないわね。じゃ、メイドとナースね」
あ、でも。
「衣装なくない?」
「へーき。もう、愛斗と愛姫に買ってこいって言っておいたから」
え?それってまさか…
「2人に私に着せるって言った?」
「もちろん。そう言ったらダッシュで買いに行ったわよ」
「それってさ、2人もコスプレ見るってこと?」
聞きたくもない言葉が頭の上から降ってきた。
「当たり前でしょ」
ガクッ…
