「凛華。私愛斗にぃと愛姫ねぇに会いたくなった。すごく珍しく。だから滅多にこういう気持ちは起きないと思うから会いに行ってくる。今すぐ。でも、ちょっと1人で行くの怖いんだよなぁ」


「え、それってあたしに遠回しに着いて来てっていってるつもり?」


ピンポーン!


「うん!」


そして、嫌がる凛華を無理やり連れて兄と姉のとこへ行った。


2年B組──


───ガラガラ……


その音を聞いて何人かの先輩方がこっちを見た。

でも、肝心の愛斗にぃは寝てて、愛姫ねぇは友達と話してた。


でも、どうしても愛斗にぃと愛姫ねぇに会いたくて来たから会おう。



「愛斗にぃ!!愛姫ねぇ!!」


愛斗にぃは眠たそうに起きて、愛姫ねぇはこっちを見た。



「「る、瑠花ぁ!?」」


そりゃ、驚くよね。

でも、そんな事より愛斗にぃと愛姫ねぇを見たら安心して急に涙が出てきた。


「愛斗にぃ~、愛姫ねぇ~!」


手を広げながら走って2人のとこに行って抱きついた。

2人とも驚いてるけど背中をぽんぽんって叩いたり、抱きしめてくれた。


「瑠花どうしたの?あたしのとこになんいつも来ないじゃない」

「俺のとこにも」


それでも、今はとにかく泣きたくて愛姫ねぇの胸に顔を埋めて泣いた。


「瑠花俺には…?」


愛斗にぃにも抱きついて泣いた。

珍しく2人は泣いてる理由は聞かないでくれた。


今更ですけど私ってなんて薄情な女なんでしょう。