こんなにも必死に龍が隠そうとしてるのは、こいつの一番恥ずかしい写真がこれだから。
「迅絶対にその写真だけはみせんなよ!!」
「お前が言う通りにすればな」
「まぁ、やるからにはしっかりやる」
知ってる。
龍、口に出したら最後までやるとこ、ガキの頃からかわんねーしな。
「つーか、具体的に何やればいいわけ?迅をどう思ってるか聞くの?」
「まぁ、あとで話すわ」
「よーし。迅の家行こー」
そのまま、俺の家に向かった。
───ガチャッ
「おじゃましまーす」
そう言い龍は、遠慮もせずリビングのソファーに腰を落とした。
「ん、お茶」
「さんきゅー」
龍は、ペットボトルのお茶を1口飲んだ。
「で、何すんの?」
「まぁ、簡単に言うと俺に気があるかないか探れ」
「ふーん、分かった」
「ただし、余計なことは一切口にすんなよ」
睨みながら龍に言った。
「へいへい。分かりましたよ~」
「まぁ、言ったら‘‘これ’’学校中にばらまいてやるからいいけど」
ピラピラと、再び写真をちらつかせた。
「わかったわかった!!絶対にみせんなよな……っ!」
「だから、お前次第って言ってんだろ?」
そう言い、ニヤリと笑った。
「…っこの鬼畜野郎が」
龍は、そんなことをぶつぶつ言っている。