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「…おい」
俺が話しかけると瑠花は俺のいる方を向いた。
「藍田くん…」
「愛河。ちょっとついて来い」
それを聞いて少し困った顔をして返事をする。
「…わかりました」
そして、瑠花は今井と男に話しかけ俺と今はほとんど使われてない図書室に向った。
「あの…何か用ですか?」
そう言った瑠花の唇を俺は奪った。
「ん!?んぅ…っ」
瑠花は必死に俺から離れようとしたけど、俺が後頭部を押さえて逃げないようにした。
少しして、俺は瑠花から唇を離したとたん泣き出した。
「…なんでこんなことするの?!ファーストキスだったのに!!」
「え?お前ファーストキスって…」
「だから!生まれて初めて男の人とキスしたの!!!!」
嘘だろ。
いくら 鈍感純情天然無自覚娘でもキスぐらいしたことあんだろ…
マジかよ。
ま、初めてじゃねーと許さねーけど。
「やっぱ我慢できねえ」
「ふぇ…、なにいってるのよぉ…」
「俺の女になれ」
瑠花はキョトンとしている。
「女?」
「俺の女、つまり彼女になれ」
少し沈黙があったと思えば、急に顔を赤くした瑠花。
「し……っ失礼します!!!」
「ちょ…っ愛河!」
そんな時にはもう遅くて瑠花は見えなくなったけど。