次に連れて行かれたのは、古い方の図書室。

去年新しい図書室が出来たみたいでここの図書館はあまり利用されないみたい。


だから、先生もほんとに時々しかいないらしい。


「あの…何か用ですか?」

「…」


次の瞬間



「ん!?んぅ…っ」



私、藍田くんにキスされてる?!


藍田くんは、私の後頭部を押さえて逃げないようにしてる。


い、息できない!!


苦しい。

と、思っているとようやく唇を話してくれた。


「…なんでこんなことするの?!ファーストキスだったのに!!」


改めて、キスされたことを思い出し涙が出てきた。


しかも生まれて初めて男の人とキスした。


「え?お前ファーストキスって…」

「だから!生まれて初めて男の人とキスしたの!!!!」


「やっぱ我慢できねえ」

「ふぇ…っ、ばかぁ……!」



今のキスでもパニック状態の私に彼は、更に追い打ちをかけた。









「俺の女になれ」

「女?」


女って?


「俺の女、つまり彼女になれ」







えええ………っ!!


ムリムリムリ!!!


「し……っ失礼します!!!」

「ちょ…っ愛河!!」


私は、びっくりしてそこから全力疾走で走って逃げた。