無自覚な彼女


それから数時間後…


「おっいし~♡やっぱり、クレープはいちごチョコよね♡♡♡♡はぁ~、おいしい♡」


「よかったわね。あんたのせいであたしの小銭ちゃんたちはいなくなったわよ」

「いいでしょ。お札が入ってるんだから」


「そりゃ、旦那さんとは毎日一緒にいなきゃ♡」


あ、旦那さんって言うのは、英世さんと諭吉さんの事ね。


「旦那さんって…」

「私は、英世さんと諭吉さん二人とも愛してるのよ。なんか文句あるの?」

「…ないよ」

「よろしい」


いつもこんな感じ。


凛華は、よくわかんないことばっか言うからついていけない。

まぁ、愛しのクレープ奢ってもらったからいいや~♡





それから、凛華と別れて、家に帰った。


────ガチャッ


「ただいま~…」


───ドドドッ


来た。


「「るっか~♡おかえり♡」」


もう!めんどくさい!


「愛斗にぃ愛姫ねぇやめて!ほんとにめんどくさいから!」


私が言った言葉にすごくダメージを受けたみたい。