「ふ~ん………藍田苦労したわね~。まったく瑠花!」
「は、はい!」
「あんたも少しは自覚ってもんを持ちなさい!!!」
「はい?なんの‥ヒッ」
そこには鬼の形相の凛華がいて
「るかちゃん?あたしいつも言ってるわよね?自分の容姿に自覚持ちなさいって。
あんたは何回言ったら分かんのよ!!!」
「ご……ごめんなさい…っ」
「分かればいいのよ。分かれば」
「…なんで怒るのよ」
「ん?なんか言ったかしら?」
怖い。怖すぎる。何あのほほ笑み!!!
「な、何でもありましぇん…」
「なら良かった」
と、にこっとした凛華の顔はすごく怖かった。
「で、瑠花。あんたどこに付き合えばいいかとか、ほんとに鈍感すぎ!」
「だって、わかんないもん‥」
はぁ、とか凛華は言ってるけどほんとにわかんないんだもん。
「もう、だめだ‥。とにかくあんたは自覚を持つこと。わかった?」
「わかんないけど、わかった」
凛華はちょっと怖い顔をしたけど、まぁいいわと分かってくれた。
「お前ら何やってんの?」
と言う声の主は
「塊くん!」
「おぉ、瑠花今日は、いつもに増して元気じゃん」
と、笑いながら塊くんは言ってきた。
「元気じゃないよ!!!もう大変なんだから!」
「な、なんで怒ってんの?」
そんなこと聞く塊くんにまた、腹が立った。
わたしだって、楽じゃないのよ!
「何でもないわよ!」
と、ふんっとして言った。
「ちょっと、凛華。あいつなんで怒ってんだよ」
「まぁ、今瑠花はお悩み中なのよ。あんまり気にするな。あ、あんたそろそろ瑠花とられるわよ」
「は?とられるって?」
「は?藍田迅に瑠花をとられるつってんの」
「…やらねーよ。瑠花は」
「まぁ、せいぜい取られないように頑張りなさい」
…って、さっきから二人は何をこそこそと話してるの?
なんなのよ!!もう!
